ステロイド外用剤の
基礎知識
ステロイド外用剤の正しい知識を得て、
医師や薬剤師に相談しながら、
正しく上手に使っていきましょう。

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A.
「ステロイド」とは、人の副腎皮質という臓器で作られる抗炎症作用を持つステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)を基礎にして合成した薬効成分「合成副腎皮質ホルモン」の通称です。
ステロイドを主成分として配合した薬を「ステロイド剤」といい、その中でも患部に直接塗布する塗り薬を「ステロイド外用剤」といいます。 -
A.
ステロイド外用剤は「抗炎症作用」などを持っており、有効成分が局所にだけ作用し、皮膚の炎症をすみやかに抑え、かゆみや赤みなどの症状を鎮める働きがあります。
ニキビやカンジダ、ヘルペスといった細菌や真菌、ウイルスなどの感染による皮膚疾患を除き、ほとんどの湿疹・皮膚炎はステロイド外用剤を用いて治療します。
例えば接触皮膚炎(かぶれ)、虫刺され、あせも、手湿疹などはステロイド外用剤でセルフケアが可能です。 -
A.
ステロイド外用剤の剤型は、大きく分けて軟膏、クリーム、ローションの3種類です。
ステロイド外用剤の強さについて、市販のOTC医薬品では「ストロング」「マイルド」「ウィーク」の3つのランクがあります。下記のように年齢によってランクを使い分けましょう。年代層(目安)
赤ちゃん(2才未満)
子ども(幼児~小学生)
大人(中学生以上)
高齢者(65才以上)
ランク
ウィーク
マイルド
ストロング
ストロング
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A.
ステロイドの副作用はステロイド外用剤を塗った部位にだけ副作用があらわれる「局所性副作用」と、ステロイドの内服剤を長期間にわたって服用した場合にあらわれる「全身性副作用」があります。
局所性副作用としては、皮膚が薄くなる、毛細血管が浮き出たようになる、ニキビができるなどが知られています。
これらは一過的なもので、使用を中止したり適切な処置をすることで回復します。副作用を起こさないためには、以下のことに注意しましょう。
- ・使う人にあった強さのランクを選ぶ
- ・用法用量と使用期間を守る(長期連用しない)
- ・皮膚の薄い部分では吸収率が高くなるため短期の使用に留める

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