「フルコートf」の正しい使い方
1日1~数回、適量を患部に塗布してください。
ストロングランクのステロイド外用剤である「フルコートf」は、通常1日2回(朝・夕)、症状が重い時には1日3回(朝・昼・夕)塗布してください。
湿疹やかゆみなどの症状がよくなってきたら、回数を減らしていきます。
通常、5~6日の使用で症状は改善します。
口径5mmのチューブから、大人の人差し指の先端から第一関節までの長さに押し出した量(約0.5g)を大人の手のひら2枚分の広さに伸ばします。
患部の広さと比較して、この比率から使用量を決めます。使用量の限度は、患者さんの手のひら2~3枚までにしてください。
※5gなど口径の小さいチューブの場合は多めに出してください。
強くすり込むのは刺激を与えることになり、症状を悪化させてしまうことがありますので、強くすり込まないようにしてください。
また、健康な皮膚には塗らず、患部のみに塗布するように注意しましょう。
副作用
『フルコートf』は、局所での作用を目的に開発されたステロイド外用剤です。そのため、内服剤や注射剤のステロイド剤と比較すると全身への影響は少なくなっています。
ステロイド剤には外用剤(塗り薬)以外に飲み薬や注射剤などがあり、塗り薬による「局所の副作用」と飲み薬や注射剤による「全身性の副作用」は異なります。
『フルコートf』は、局所での副作用として、長期連用した場合に皮膚が薄くなったり、血管が浮き出てみえることがあります。もともと皮膚が薄い顔面、頚部、陰部は薬剤の影響を受けやすいので特に注意してください。(右イラスト参照)
ストロングランクの外用ステロイドを配合した『フルコートf』では、どの部位に使用しても2週間以内であればこれらの副作用が起こる可能性は低いと考えられています。
セルフメディケーションでは5~6日間を限度にお使いください。
注意事項
疾患部位以外には使わない。予防的に使わない。
⇒薬の影響を受けることがあります。
使用範囲は患者さんの手のひら2~3枚の広さまで。
⇒広範囲の疾患はセルフメディケーションの範囲を超えています。お医者さんに診てもらってください。
1週間以上続けて使わない(特に顔面、頚部、陰部は注意)。
⇒5 ~ 6日使用しても改善しない、あるいは悪化した場合は、他の原因、もしくは疾患の程度がセルフメディケーションの範囲を超えていることが考えられます。お医者さんに診てもらってください。