虫さされ
【虫さされ:ブユ】
虫によって生じる皮膚炎の多くは、異物に対する生体の防御反応です。
その発症機序から刺激性とアレルギー性にわけることができます。
症状
”カ”や”ブユ”による虫さされ
●”カ”などによる「虫さされ」
1.直後からかゆみを伴うじんましんのような赤く盛り上がった膨疹
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2.軽症であれば、数時間で痕を残さずに治る。
●”ブユ”などによる「虫さされ」
1.半日~1日後に強い腫れ、かゆみがあらわれる。
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2.激しいかゆみ・発熱、赤いしこりが長く残る。
毛虫(ドクガ・チャドクガ・イラガの幼虫)による虫さされ
●毛虫による「虫さされ」
1.有毒な毛虫の毛に触れた瞬間から、
・毛が刺さった刺激
・毒成分による激痛
・かゆみを伴う紅斑・膨疹⇒かくと有毒毛が広がるのでかかないようにする。
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2.さらに、紅斑や腫れ、丘疹が生じる。
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3.すぐには治まらずしばらく続く。
治療
”カ”や”ブユ”による虫さされ
●”カ”などによる「虫さされ」
・まず、患部をこすらずに流水で洗い流し、冷やしましょう。
・かゆみを抑える鎮痒成分を配合した外用剤やステロイド外用剤で炎症を抑えましょう。
●”ブユ”などよる「虫さされ」
・毒性が強いので、早く治すためには充分な強さのステロイド外用剤で炎症を抑えましょう。
毛虫(ドクガ・チャドクガ・イラガの幼虫)による虫さされ
●毛虫による「虫さされ」
・まず、患部をこすらずに流水で洗い流し、冷やしましょう。
・毒毛が残っている場合は、セロハンテープやガムテープなどでそっと取り除く。
・かき壊しを防いで早く治すために、充分な強さのステロイド外用剤で炎症を抑えましょう。かき壊してしまうと、色素沈着が残ってしまうこともあります。
◎野外活動では、肌の露出を控える。
◎防虫スプレーを使う。