タナベ胃腸薬〈調律〉はなぜ効くの? (1)胃のはたらきにおける運動の役割
胃の構造
胃の内側には分泌をつかさどる「粘膜層」、外側には運動をつかさどる「筋層」があります。アウエルバッハ神経叢(自律神経)は胃の運動を調節しています。
胃の入口と出口には括約筋があります。
適応性弛緩:食べた物の一時的貯蔵
空腹時の胃は100mLほどの大きさですが、食べることによって約1.5Lまで大きくなります。
ぜん動運動:胃液と共に消化
胃液だけでは消化は進みません。固形分をすりつぶす、胃液と混ぜ合わせるといったぜん動運動による機械的消化が不可欠です。
括約筋調節:胃排出と逆流防止
括約筋が緩んだり、締まったりすることで、胃から腸へ排出を調節し、十二指腸から胃、胃から食道への逆流を防いでいます。