タイプ3 胸部が焼けるような感じ。酸っぱいものが込み上げてくる。 胃内容物の逆流
主な症状
胸部の胸やけ、呑酸(酸っぱいものが込み上げてくる)
解説
食道の下部、胃の入口には逆流を防ぐ括約筋があります。逆立ちしても胃内容物が出てこないのは、この筋肉が収縮しているからです。
健康な人でも逆流は起こりますが、その頻度は少ないです。そのため、食道のぜん動運動や、唾液を飲み込むことによって速やかに胃に戻すことができ、症状が現れることはありません。しかし、括約筋が緩みやすくなると、胃酸を含んだ胃内容物が頻繁に逆流し、長時間に亘って食道粘膜が刺激されることで症状が現れます。
症状がよく現れるのは食後3時間以内。食事をすることで胃が膨らんでいきますが、胃の中には飲み込んだ空気や胃の中で発生したガスなどが存在します。胃内圧が上昇するとげっぷとして体外に放出されます。げっぷと一緒に胃内容物が出てしまうのが、逆流の発生メカニズムです。
加齢、肥満、脂肪分の摂り過ぎ、腹圧のかかる姿勢や服装で逆流は起こりやすくなります。また、横になった状態では更に逆流しやすくなるので、就寝前3時間は食事をしないようにすることも重要です。