帯状疱疹の症状・治療法【症例画像】

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帯状疱疹とは

・帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、神経の流れに沿ってしびれ・かゆみ、ピリピリした痛みなどの神経症状が出た後に、小さな赤い水ぶくれ(水疱)のある発疹が現れる病気です。

・発疹が帯状に現れることから、帯状疱疹と言われています。

・症状は身体の左右どちらか一方に現れることが多いです。

・帯状疱疹は、神経の奥深くに潜んでいる水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスが、老化やストレス、免疫力の低下をきっかけに再び活性化することによって起きます。

・水痘帯状疱疹ウイルスは、子どもの病気「水痘(すいとう)」、いわゆる“みずぼうそう”の原因ウイルスであり、子どもの頃に水痘にかかったことのある人は、帯状疱疹を発症する可能性があります。

・帯状疱疹は水痘にかかったことがない人には水痘をうつしますが、帯状疱疹をうつすことはありません。

原因

・子どもの頃に感染し、神経の奥深くに潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが、活動を再開して帯状疱疹を引き起こします。

・水痘帯状疱疹ウイルスが水痘、帯状疱疹を発症するまで
 ①初感染
乳幼児期に空気感染あるいは接触感染によって水痘帯状疱疹ウイルスに感染します。はじめて水痘帯状疱疹ウイルスに感染した時は、一般に“みずぼうそう”として呼ばれている水痘の症状が出て、1週間程度でよくなりますが、大人になってかかると重症化します。

 ②潜伏感染
水痘帯状疱疹ウイルスに一度感染すると、水痘の治癒後に神経の奥深くにある「神経節」へと移動し、潜伏します。神経節に潜んでいる間はウイルスが悪さをすることはないので、数年~数十年間は無症状のまま、感染が持続します。

 ③活動再開
加齢、疲労、ストレスによって著しく免疫力が落ちると、神経節に潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスの活動が活発になります。手術や放射線照射などによる体力・免疫力低下が引き金になって、水痘帯状疱疹ウイルスが活性化することもあります。

 ④帯状疱疹
活動を再開した水痘帯状疱疹ウイルスは、神経節から神経を伝って皮膚表面へと出てきて、帯状疱疹を引き起こします。

・帯状疱疹は、免疫力が低下し始める50歳以上で多く見られる病気ですが、若年層でも大きなストレスや病気などの契機が加わることで発症することがあります。

症状

・帯状疱疹の症状には、主に皮膚症状と神経症状があります。

皮膚症状

神経の流れに沿って、皮膚の赤みと小水疱(小さな水ぶくれ)を伴った発疹が帯状に現れます。水ぶくれはやがて破れて潰瘍になることもあります。最後はかさぶたになってたいてい2~3週間で治ります。炎症がひどい場合は、色素沈着を起こすことがあります。

神経症状

皮膚症状が現れる数日前から、神経の流れに沿って、しびれ・かゆみ、ピリピリ・チクチクしたような痛みが出ることが多いです。痛みは発疹が出てから7~10日後にピークを迎え、皮膚症状が落ち着くと、たいてい痛みも軽快します。しかしなかには、皮疹が治まってもなお、しびれや痛みが後遺症として残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)と言います。

・その他、初期症状として微熱や頭痛、リンパ節の腫れなどの全身症状が出ることもあります。

・帯状疱疹は、全身どこでも発生する可能性がありますが、最も発生しやすいのは上腕や胸まわり、背中などの上半身です。その他、腰やおなか周り、顔面にも発生しやすいことが報告されています。

・身体の左右どちらか一方に症状が出ることが多いです。

治療法

・帯状疱疹は、病院での治療が必要です。

・抗ウイルス薬の内服で治療し、重症例に対しては抗ウイルス剤の点滴で治療します。

・痛みに対しては、対処療法として鎮痛剤を使用することもあります。

・後遺症を残さないためにも、できるだけ早期に治療を開始することが大切です。

・帯状疱疹に対する市販の治療薬(OTC医薬品)は販売されていないため、思い当たる症状がある場合はすみやかに専門医を受診しましょう。

予防

・帯状疱疹にならないためには、免疫力を維持することが重要です。充分な睡眠、栄養バランスのとれた食事をとって体調を整え、適度な運動やストレス発散を取り入れるなどの生活習慣を心がけましょう。

・帯状疱疹は、水痘ワクチンを接種することである程度予防することができます。ワクチン接種による帯状疱疹の予防効果は100%ではありませんが接種しておくことで、万が一、帯状疱疹が発症した場合でも、症状が軽く済みます。日本では50歳以上の人を対象に、水痘ワクチンの接種が推奨されています。また最近は水痘ワクチン以外の新規のワクチンが使用できるようになりました。

監修

帝京大学医学部皮膚科 名誉教授

渡辺晋一先生

1952年生まれ、山梨県出身。アトピー性皮膚炎治療・皮膚真菌症研究のスペシャリスト。その他湿疹・皮膚炎群や感染症、膠原病、良性・悪性腫瘍などにも詳しい。東京大学医学部卒業後、同大皮膚科医局長などを務め、85年より米国ハーバード大マサチューセッツ総合病院皮膚科へ留学。98年、帝京大学医学部皮膚科主任教授。2017年、帝京大学名誉教授。帝京大学医真菌研究センター特任教授。2019年、『学会では教えてくれない アトピー性皮膚炎の正しい治療法(日本医事新報社)』、2022年『間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療(文光社)』を執筆。

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