症状の特徴
化粧品に含まれる成分によるアレルギー症状で、使用した箇所と一致してかゆくなり、だんだん赤くなり、小さなブツブツや水ぶくれができたりします。
治療法、日常生活上の注意
かぶれは皮膚の炎症が原因ですから、まずは炎症を鎮めることが大切です。早い段階で充分な効き目のステロイド外用剤を塗布してください。
再発を防ぐためにも原因と思われる化粧品は避けましょう。他の化粧品でも起こるようなら医療機関でパッチテストなどによって原因物質を突き止める必要があります。
顔や唇は皮膚が薄いので、ステロイド外用剤の連用は避けてください。
1週間で改善しない場合、誤認(非炎症性、ヘルペスなど)や、原因が除去できていないことが考えられます。
監修
帝京大学医学部皮膚科 名誉教授
渡辺晋一先生
1952年生まれ、山梨県出身。アトピー性皮膚炎治療・皮膚真菌症研究のスペシャリスト。その他湿疹・皮膚炎群や感染症、膠原病、良性・悪性腫瘍などにも詳しい。東京大学医学部卒業後、同大皮膚科医局長などを務め、85年より米国ハーバード大マサチューセッツ総合病院皮膚科へ留学。98年、帝京大学医学部皮膚科主任教授。2017年、帝京大学名誉教授。帝京大学医真菌研究センター特任教授。2019年、『学会では教えてくれない アトピー性皮膚炎の正しい治療法(日本医事新報社)』、2022年『間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療(文光社)』を執筆。