症状の特徴
汗をかくことでふやけた皮ふと衣類や下着が接触し、こすれ合うことで汗にかぶれた状態となったり、汗に含まれる塩分やアンモニアが肌を刺激し、皮ふがあれたりするトラブルです。
こうした汗による接触皮膚炎は、もともとバリア機能が低下している人に起こりやすいとされています。
「あせも」と間違いやすい“汗によるかぶれ”
汗をよくかく部位にブツブツができると「あせも」ができたと思われがちですが、汗が刺激となってかいてしまい、炎症を起こしたものは「汗によるかぶれ」で、本来の「あせも」とは異なる疾患です。
治療法、日常生活上の注意
赤みやかゆみがあって炎症を起こしているときは、充分な効き目のあるステロイド軟膏を使って速やかに炎症を抑えることが早く治す近道です。治りにくい場合、悪化したときなどは、医療機関で専門医による適切な治療を受けてください。
また、汗による皮膚トラブルを防止するため、普段から皮ふ表面に汗を残したままにしないことが大切です。
監修
薬剤師
門田 麻里さん
北里大学・薬学部卒業後、製薬会社の開発部や医薬情報担当者として10年以上従事。
製薬会社勤務時代は、幅広い薬剤(ステロイドや抗生物質、高血圧、高脂血症、頭痛薬、メンタル疾患系、など)を扱い、説明会などを実施。医療関係者からの質問に数多く回答。 また、薬剤師という立場上、一般の人からも薬に関する相談を多く受ける。
その中で、薬に対して、過度に怖がる人も多く、正しい知識を伝達することの必要性を感じる。
自身も一児の母であり、自身だけでなく家族の皮膚のトラブルにも対応してきたことから、経験に基づいたアドバイスも可能。