症状の特徴
無症状のことが多いですが、おりものの変化や外陰部症状が現れることがあります。
おりものの変化としては、魚のような悪臭がしたり、灰色で水っぽくなったりして量が増えます。外陰部症状としては、かゆみや刺激感を訴えることがあります。
原因
常在菌の乳酸桿菌が減少することで腟の自浄作用が低下し、大腸菌やブドウ球菌などの複数の病原菌が過剰増殖して、腟炎が起こります。
また、生理用品の長時間の使用、下痢などにより、外陰部が不衛生になることによっても発症することがあります。
治療法、日常生活上の注意
抗菌薬を配合した腟用クリームなどで治療します。
監修
帝京大学医学部皮膚科 名誉教授
渡辺晋一先生
1952年生まれ、山梨県出身。アトピー性皮膚炎治療・皮膚真菌症研究のスペシャリスト。その他湿疹・皮膚炎群や感染症、膠原病、良性・悪性腫瘍などにも詳しい。東京大学医学部卒業後、同大皮膚科医局長などを務め、85年より米国ハーバード大マサチューセッツ総合病院皮膚科へ留学。98年、帝京大学医学部皮膚科主任教授。2017年、帝京大学名誉教授。帝京大学医真菌研究センター特任教授。2019年、『学会では教えてくれない アトピー性皮膚炎の正しい治療法(日本医事新報社)』、2022年『間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療(文光社)』を執筆。