2025年春の花粉飛散予測
夏の猛暑が影響し、2025年春の飛散量は
広い範囲で前シーズンよりも多くなるでしょう。

■情報提供:一般財団法人 日本気象協会
2025年1月16日発表
2025年春の花粉飛散量予測
- ■ポイント■
・2024年の夏の猛暑が影響し、2025年春の飛散量は広い範囲で前シーズンより多い。
・2024年春の飛散量が少なかったことも影響し、四国・近畿は例年の2倍以上の所も。 - 2025年春の花粉飛散予測
2024年の夏は暖かい空気に覆われやすく、全国的にかなり高温になり、日照時間は、高気圧に覆われやすかった九州から東海でかなり多くなりました。今年の夏は花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件は、九州から北海道まで、ほぼ揃ったと考えられます。
2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿は非常に多く、北陸と関東甲信、東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。例年(過去10年の平均)に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・近畿は非常に多い所もあるでしょう。東北北部は例年並みか少ない見込みです。
2024年春の花粉飛散状況
2024年春の花粉飛散量は、九州から近畿と、北陸から東北南部はほぼ例年を下回り、例年比20~80%の所が多くなりましたが、これは2023年春の花粉飛散量が多かったことなどが影響したとみられます。関東甲信も例年並みか例年を下回った所が多くなりました。一方、東海と東北北部や北海道は例年を上回りました。
2025年 花粉飛び始め予想
ほぼ例年並みに花粉飛散スタート。
東海と東北では、例年並みか早い予想。

■情報提供:一般財団法人 日本気象協会
2025年1月16日発表
2025年春のスギ花粉
飛散開始時期予測
- ほぼ例年並みのスタート。東海と東北では例年並みか早い予想。
- スギ花粉は2月上旬には九州や、四国・中国・東海・関東の一部で、2月中旬には関東以西の広い範囲で飛散開始となる見込みです。北陸と東北南部では2月下旬、東北北部は3月上旬から中旬にスギ花粉シーズンがスタートするでしょう。ほぼ例年並みのスタートですが、東海と東北では例年並みか早い予想です。東海では早くも1月上旬に飛散開始が確認された所があります。1月中の飛散量は少ないですが、2月には本格的な飛散となるでしょう。
スギの雄花は、初冬に冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向があります。この冬は、12月から1月半ばにかけて寒気の影響を受ける日が 多くなりましたが、この先2月にかけての気温は平年並みか高く、3月の気温は平年より高くなる見通しです。このため、スギの雄花の休眠打破はおおむね順調に進み、休眠から目覚めた後は、寒さの和らぐ日が現れると雄花は順調に開花すると予想します。
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エリア別花粉カレンダー
エリアごとに主な花粉の飛散時期と
花粉量をご確認いただけます。
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北海道エリア
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東北エリア
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関東エリア
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東海エリア
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関西エリア
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九州エリア
※日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会、鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会編:
「鼻アレルギー診療ガイドライン2024年度(改訂第10版)」P24図6を改変
(原典)花粉誌2020;65:55-56.を改変」