UDCAは5種類あるヒト胆汁酸の1つです。
脂肪はそのまま十二指腸へ
胆汁酸の分泌を促進します!
膵液分泌を
促進
胃排出を
促進
膵リパーゼを
活性化
肝細胞を保護します!
胆汁酸分泌機能を維持
UDCAが消化機能を
回復・維持します!
胆汁酸は5種類あります。まず、肝臓で合成されるのはコール酸(CA)とケノデオキシコール酸(CDCA)です。これらが胆汁成分として腸に排出され、腸内細菌によって、デオキシコール酸(DCA)、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)に変わります。
つまり、UDCAはもともと
体内に存在する成分なのです。
肝臓で作られた胆汁酸は、小腸で脂肪の消化吸収にはたらいた後、95%以上が門脈を通って肝臓に戻り再利用されます。このサイクルを「腸肝循環」と言います。
加齢によって肝臓の機能が低下すると、胆汁流量が減少してしまうため、このサイクルが滞り、脂肪の消化吸収が上手くいかなくなってしまいます。
5種類ある胆汁酸は、それぞれ油とのなじみやすさが違います。疎水度の強いものほどミセル化しやすい反面、細胞膜を壊してしまうこともあります。すなわち、疎水度の強いものは細胞毒性が高いのです。
UDCAは親水性のため、細胞毒性が低く、消化器への負担が少ない胆汁酸です。
経口摂取されたUDCAは、腸管から吸収されるとそのまま腸肝循環に入ります。
UDCAは自身が胆汁酸としてはたらくのはもちろん、肝細胞の機能を改善して胆汁分泌を促進します(利胆作用)。
肝細胞内に滞っていた胆汁酸が胆汁成分として分泌されると、脂肪の消化吸収がスムーズに行われるようになり、胃もたれ・消化不良が改善されます。
腸肝循環がスムーズに回ることにより、様々な作用がはたらき、総合的に消化器全体の機能を高めます。
5種類あるヒト胆汁酸の比率は大きく異なっており、UDCAの割合は0~5%とわずかです。
UDCAを継続的に服用すると、腸肝循環によって疎水性胆汁酸の一部がUDCAに置き換わっていきます。疎水性胆汁酸が減ることで細胞毒性が弱まります。
つまり、UDCAの比率が高くなると、細胞保護的に作用します。