腟錠の使い方

使い方の流れ

手指を石けんできれいに洗い、腟錠の入っているPTPシートの凸部を
指先で強く押して裏面のアルミを破り、腟錠を取り出します

誤ってシートごと使用すると、粘膜に突き刺さるなど思わぬ事故につながるため注意が必要です

挿入した腟錠が脱落するのを防ぎ、腟内に薬を十分作用させるため、就寝前に挿入しましょう
また、つけ爪等を付けた手指で挿入しないでください

両足を広げた姿勢で前屈みになります

リラックスして力を抜くようにしましょう

腟錠の先が細い方から腟内に入れ、斜め後ろ方向へ挿入します

人差し指の付け根まで、できるだけ奥へ挿入しましょう
その際、アプリケーターは使用せず、手で挿入しましょう

挿入後、患部に接触した手指は石けんでよく洗ってください

腟錠を挿入後、違和感がなければ大丈夫です

腟錠がうまく挿入できたか
確認しましょう

腟錠が溶けて、白いかたまりやペースト状のものが出てくることがありますが、問題ありません
白いおりものが増えたように感じる場合もあります

挿入した腟錠がそのままの大きさや形で出てきた場合は、腟錠が脱落したと考えられます（挿入失敗）

治療に効果がある場合、使用開始から3日くらいでおりものやかゆみなどの症状が改善します

使用開始から3日間経過しても症状の改善がみられないか、6日間経過しても症状が消失しない場合は、医師の診療を受けてください

A1: 挿入した腟錠が流れ出してしまう、肛門周囲にいる雑菌が腟内に入ってしまう、などの可能性があるため、使用開始から６日間は温水洗浄便座などによる腟および肛門の洗浄は控えてください。

A2: プールやお風呂に入っても問題ありません。ですが、次のことに気をつけましょう。
プールやお風呂から出た後は、陰部を乾いたタオルで拭いて十分乾かし、清潔に保ちましょう。また、お風呂のいすの使用や、他の人とタオルの共有は控えましょう

監修

花クリニック院長

濱野恵美

専門
日本産科婦人科学会機構専門医
日本女性医学学会専門医

経歴
2006年浜松医科大学医学部医学科卒
JA静岡厚生連遠州病院にて初期臨床研修後、豊橋市民病院、聖隷福祉事業団聖隷三方原病院婦人科で後期研修し日本産科婦人科学会専門医を取得。その後福島赤十字病院産婦人科第一産婦人科、かば記念病院、新神戸ウェルネスクリニック勤務を経て、花クリニックを開院。