正しく使えばステロイド外用剤は怖くない!

使用部位および年齢による使い分け

ところで、同じステロイド外用剤を使っても、実は患部の場所によって効果の現れ方が変わることがあるのをご存じでしょうか?

その理由は、ステロイド外用剤の皮膚への吸収率が部位によって異なるからです。

使用部位および年齢による使い分け

具体的には、腕を1とすると頭皮3.5、ひたい6.5、頬13、わき3.6、背中1.7、腕外側0.83、陰部42、足首0.42、足の裏0.14といった割合です。

つまり、吸収率のよくない手のひらや足などは、strongタイプ、陰部など吸収率のよい部位にはmedium、weakタイプ、とステロイド外用剤を使い分けがふさわしいということになります。

また、吸収率のよい部位でも、短期間strongタイプを使って治療する方法もあります。

年齢による使い分けで注意したいのは、赤ちゃんや幼児へ塗布する場合でしょう。

もともと皮膚が薄く、皮膚表面の防衛機能が未熟である赤ちゃんや幼児は、大人と比べてステロイド外用剤の吸収率が高くなります。
ですから、大人よりもランクを落とした薬を使用しても、効果が発揮できるといえるでしょう。

部位や年齢に応じて、ふさわしいランクの薬を選ぶことがポイントになります。

それでも心配な時の解決法

このように、ステロイド外用剤は正しい方法で使えば安全性については心配ありません。
また実際に、長年にわたる臨床試験によって薬の特性や副作用についても十分認知されています。

それでも、「やっぱりまだ少し不安…」という方のために、ステロイド外用剤を使うにあたって特に気をつけたいことについてご紹介しますので、ご参考になさってください。

  • 疾患部位以外には使用しないこと。予防的な使用も好ましくありません。
  • 腕や足に満遍なく塗るほど使用面積が広くなる場合には、念のため医師の診察を受けましょう(一般的には、全身に塗るなどの使い方をしないかぎりは、問題はないとされています)。
  • 吸収率の高い顔面への使用は短期間にとどめましょう。顔面の広範囲にわたる患部に関しては、weakタイプかmediumタイプの使用が適しています。
  • 1週間以上にわたる長期使用は避けて、炎症が治まったら使用を中止しましょう。
  • 長期にわたってステロイド外用剤を使い続けてしまった場合、急に中止することで皮疹が一時的に増悪するケースもまれにあります。このような場合の薬の中止や種類の変更などは、医師の指示に従いましょう。

短期間でしっかりと炎症を抑えるために、患部の症状にふさわしいステロイド外用剤を正しい方法で使用することを心がけましょう。

監修

薬剤師

飯島 考子さん

All About「湿疹・皮膚炎」旧ガイド

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