タナベ胃腸薬シリーズ

タイプ4 ストレスを感じていない時でも胃が痛くなる。 ピロリ菌感染による胃粘膜障害

主な症状

若年期は空腹時や就寝中の胃痛、中高年期は食後の胃痛、吐血、下血(症状が出ないケースも多い)

解説

ピロリ菌に感染していない人は、年をとってもきれいな胃粘膜をしており、胃酸分泌も維持されます。一方、ピロリ菌に感染した人は加齢に伴って胃粘膜の萎縮が進行し、時にびらんや潰瘍といった病変にまで進展します。

ピロリ菌の感染有無は幼少期、5歳頃までに決まります。成人になってからピロリ菌を摂取しても定着しません。ピロリ菌の感染初期は一時的に胃酸の分泌が増えます。過剰な胃酸は十二指腸の粘膜を傷害するので、ピロリ菌に感染した若年者は十二指腸潰瘍になりやすくなります。加齢により胃粘膜の萎縮が進行していくと胃酸分泌は減少しますが、胃を守る粘液の分泌も減少してしまうので、中高年では胃潰瘍になりやすくなります。

ピロリ菌感染を放置すると、胃癌まで進行してしまうこともあります。現在は保険で除菌治療を受けることができますので、症状がない方も一度検査を受けることをオススメします。

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